17. 奉献文①―総論
- 7月27日
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現在のカトリック教会には主に、5世紀頃からローマ典礼の奉献文(Canon Romanus)として約1500年近く用いられてきた奉献文に依拠した第1奉献文をはじめ、第二バチカン公会議後に新たにカトリック教会が公認した第2、第3、第4奉献文、および2つのゆるしの奉献文、その他の種々の機会の奉献文があります。
第2奉献文は、3世紀初頭のローマのヒッポリトスの 『使徒伝承』 に記されている奉献文に依拠したもの、第3奉献文はローマ・アレクサンドリアの伝統をアンチオキア式に改めたもの、そして第4奉献文はシリア・ビザンチン様式の奉献文、現在でも東方教会で用いられている聖ワシリー(バシレイオス)の奉献文をモデルに起草されたものと言われています。
このように現在のカトリック教会の典礼は、初代教会の様々な伝統を尊重し、それらに依拠した豊かさを享受していると言えます。そのため司祭は、必要最小限で短時間に済ませられるという理由だけで、単一の奉献文だけを延々と用いるべきではなく、教会の典礼的伝統の多様性を適切に活かすように努める必要があるでしょう。奉献文の主な構成要素は次のとおりです。これから順に考察していきたいと思います。
① 叙唱 praefatio
②感謝の賛歌 Sanctus
③聖霊の働きを求める祈りEpiclesis
④聖体制定の叙述 verba institutionis
⑤「信仰の神秘」 Mysterium fidei
⑥記念Anamnesis、奉献 oblatio、取り次ぎ intercessiones
⑦栄唱 Doxology
