一歩の会(生活困窮者支援グループ)
- 8月3日
- 読了時間: 3分
更新日:8月8日
「一歩の会」は、豊島教会の信徒らが中心になって続けている生活困窮者を支援する活動です。毎月最終金曜日の19時から西池袋公園で約180食のお弁当とみそ汁(または飲み物)や寄付してもらった衣類や歯ブラシなどをお配りしています。

活動は、当教会の信徒である外山たかねさんとご主人、外山さんの知り合いらが、社会に役立つことをしようと話し合って始まりました。豊島教会を創立した聖コロンバン会のアイルランド人司祭が以前、個人的に段ボールで暮らしている人たちを支援する活動をしていたこともきっかけとなりました。豊島教会の信徒が中心ですが、近隣にあった池袋聖公会(現在はない)のメンバーも加わっていました。「一歩の会」という名称は、カトリック東京教区の大司教に着座された岡田武夫司教のメッセージの中にあった「新しい一歩」という言葉から命名されました。
第1回は2004年2月で、最初は5人で数十人分のお弁当を作り、池袋駅西口で段ボールで暮らしている人々に配って歩きました。そのうち「段ボールをたたかなくていいよ。俺たち並ぶから」と言われ、定位置でお弁当を渡す今の形になったそうです。現在のスタッフは、教会に併設されている聖パトリック幼稚園の卒園生やその保護者のほか、ボランティア・サークル「立教大学G.F.S.」の学生さんとのつながりもできて、世代を重ねて参加してくれています。
毎月の活動には20人程度がスタッフとして参加しています。午後教会に集まり、台所でご飯を炊き、肉野菜炒めを調理して、フードパックに詰めます。これらや衣類などを、公園に運び、並んだ人たちに順次配布します。人数が予想より多く、お弁当の数が足りなくなることもあったのですが、そんな時に、弁当をもらえなかった男性Oさんが自分で持っていたおやつのようなものを提供してくれたことがありました。あの時は感動し、Oさんに感謝しました。
現在、食材や容器などの費用は、カトリック信者の個人寄付や豊島教会に関係する修道会からの寄付、豊島教会で開かれるコンサートやバザーの収入の中からの寄付などによってまかなわれています。
並ぶ人たちがいなくなるのが理想ですが、むしろ増えているのが現実です。それに対応できるように工夫し、並ぶ人がおられる限り続けていきたいと思います。教会のスタッフも、少し若い世代に引き継いでいくことができれば良いと願っています。
代表 矢崎茂樹
利用者らの声(以下、教会広報部による取材)
◇男性(77歳)
「50代まで勤め人をしていて、東南アジアで仕事をしたりしていたけれども、肺がんで手術を受けたりして働けなくなり、食えなくなったんだ。安いアパートに入ったり、入らなかったりの生活をしている。食えないときは本当に苦しいから、ここで食事にありつけるのは助かるよ。俺なんかは年だからいいけど、若い連中もいるから、彼ら(彼女ら)がこういう生活から抜け出せるよう、考えてもらいたいね」(6月26日の炊き出しの際に)
◇「立教大学G.F.S」のメンバーで、活動に参加しているS.I.さん(経営学部2年)
「この活動に参加するまでは、大学のすぐ近くに、炊き出しを必要としている方々がいることを知りませんでした。自分はこれまで不自由なく暮らしてこられたし、高校も大学も行かせてもらっています。こういう人たちの存在は知識として知っていても、肌で触れて体験しないと見えてこないことがあると感じました。ここでの経験は、将来、社会課題解決型のビジネスを考えたりする際に生かせるのではないかと思います」
