top of page

24. 奉献文⑧―大いなる栄唱とアーメン

  • 8月25日
  • 読了時間: 2分

 奉献文は、ミサの中心にある感謝と賛美の祈りです。

 その結びで司祭は 「キリストによって、キリストとともに、キリストのうちに」 と唱え、御父にすべての誉れと栄光をささげます。これに対して会衆は 「アーメン」 と応えます。この応答は単なる返事ではなく、教父達が教えたように奉献文全体への信仰者の同意であり、神への賛美に自らも加わるしるしです。「アーメン」 はヘブライ語に由来し、「そのとおりです」 「まことに確かです」 という意味を持ちます。

 聖書では、神の言葉や賛美に対する確かな信仰の同意を表す言葉として用いられてきました。旧約では民が神への祝福に 「アーメン」 と応え、共同体全体でその祈りを自分たちのものとしました。使徒パウロも、神への賛美の結びにこの言葉を用いています。黙示録にも、天使たちや聖なる者たちが神の前で賛美を捧げ 「アーメン」 と応える姿が描かれています。

 彼らは神の玉座の前で、賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、権威が神にあるようにと礼拝します。したがってミサで唱える 「アーメン」 は、地上の会衆だけの声ではなく、天上の礼拝と結ばれた教会全体の賛美の声でもあります。この賛美は、ミサの結びの栄唱において具体的に表されます。

 「キリストによって、キリストとともに、キリストのうちに、聖霊の交わりの中で」という言葉は、祈りが御父に向けられ、御子キリストを通して、聖霊の一致のうちに捧げられることを示しています。ここには、三位一体の神への信仰が凝縮されています。パウロが 「全てのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっている」 と語るように、ミサの賛美もまた、神から始まり、神に支えられ、神へと向かう信仰の営みです。すべては神の御心のままにという願いを込めて、会衆の 「アーメン」 は、この祈りを自分のものとして受け取り、教会全体の賛美に参加する決意を表します。

 だからこそ、この応答は 「大いなるアーメン great Amen」 と呼ばれ荘厳なミサでは3度繰り返されます。それは、司祭の祈りに形式的に同意するだけでなく、旧約の民、使徒たち、天使たち、聖なる者たちと声を合わせ、神の栄光を認めて賛美する力強い信仰の表明なのです。

 
 
bottom of page