『 75周年の祝いとその先の私たち 』
主任司祭 使徒ヨハネ 田中 昇
今年、豊島教会は小教区設立75周年を迎えます。私たちが、小教区設立75周年を祝うことは、これまでの小教区の歩みの上にいただいた多くの恵みに感謝するだけで終わってよいものではなく、それらを無駄にすることなく私たちの力でその恵みを継承する勤めを果たしていく決意の時ともすべきでしょう。単に過去を讃えるのではなく未来への理想をもって前進すること、それをしないことには何ももたらされないのです。
今、私はみなさんにこの先の小教区の夢について、あるべき姿について、考え、提案し、実現に向けて対話して構想を深めていって頂きたいと思っています。かつて「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」と語った幕末の思想家の言葉の通り、夢や理想を持てなければ教会共同体も衰退していくのは自明の理です。歴史上隆盛を誇った教会、修道院が朽ち果てた姿になっていたり、その痕跡が砂漠や湖に埋もれてしまっているのは珍しいことではありません。
この節目の年にあたり、この教会共同体がキリストの慈しみと愛を示すことのできる宣教的な熱意あるキリストの体、あるいは家族として成長できるよう、その夢に向かって日本語、英語両共同体において共に回心の道を進む必要を感じています。夢を追い求める私たちには、個人のレベルでも共同体のレベルでもいつも回心が求められています。そのために主に聞く謙遜がなければ回心はできず、回心がなければその後の計画も発展もありません。真の回心には当然、神の私、私と隣人との相互愛が伴うはずです。
それゆえ私たちの歩みには忍耐と勇気、賢明の徳が必要です。そしてこうした歩みの根底にはいつも信仰、希望、愛の力がなくてはならないでしょう。人間の考えや功、理想ではなく、神の思いを受け止め信頼し、希望をもって歩む姿勢こそが求められます。私たちの共同体が、これからますます祈る共同体、信仰を深め証しする共同体、慈しみの業を実践する共同体として成長できるよう、心新たに出発しようではありませんか。
豊島教会 8月・9月 スケジュール
8月4日 (日) 年間第18主日
6日 (火) 主の変容 「祝日」
*日本カトリック平和旬間~15日 「広島平和記念日」
9日 (金) 「長崎原爆の日」
10日(土) 聖ラウレンチオ助祭殉教者「祝日」
11日(日)年間第19主日 「山の日」
14日(水)聖マキシミリアノ・マリア・コルベ司祭殉教者「記念日」
15日(木) 聖母の被昇天 「祭日」 「終戦記念日」
*ミサ 19:00より
18日 (日) 年間第20主日
22日 (木) 天の元后聖マリア 「記念日」
24日 (土) 聖バルトロマイ使徒 「祝日」
25日 (日) 年間第21主日
27日 (火) 聖モニカ 「記念日」
28日 (水) 聖アウグスチヌス司教教会博士 「記念日」
29日 (木) 洗礼者聖ヨハネの殉教 「記念日」
9月1日 (日) 年間第22主日
8日 (日) 年間第23主日 *ミサ後「防災訓練」
10日 (火) 日本205福者殉教者「記念日」
14日 (土) 十字架称賛 「祝日」
15日 (日) 年間第24主日 *ミサ後 「敬老の集い」
21日 (土) 聖マタイ使徒福音記者「祝日」
22日 (日) 年間第25主日 「秋分の日」
28日 (土) 聖トマス西と15殉教者 「記念日」
29日 (日) 年間第26主日