top of page

8.聖書朗読

  • 7月26日
  • 読了時間: 2分

 朗読奉仕とは、ミサの中で単に聖書を読み上げる作業ではなく、神ご自身が今ここで私たちに語りかけるために、人の声を用いられるという、きわめて重みのある奉仕です。語っておられるのは常に神であり、朗読奉仕者は自らの声を「神に差し出す」者として朗読台に立ちます。この点を取り違えると、朗読は自己表現や朗読技術の披露に堕してしまいます。

 ミサでの聖書朗読は過去の出来事の追想ではなく、救いの出来事が典礼の中で現実に起きる場です。霊感を受けて記された聖書の言葉は、ミサにおいて再び「生きた神のことば」として響きます。そのため朗読奉仕者は、自分を出すのではなく、神の語りかけを人々に示すのです。この奉仕のためには適切な準備と内的態度が要求されます。朗読箇所を事前に祈りの心で読み、文脈と主題を理解し、言葉一つひとつを大切に扱う、丁寧に発声することは最低限のマナーです。ただただ慌ただしい、あるいは騒々しい読み方や、発声が明瞭でなく聞き取れないといった聴く人に声が明確に届かない読み方は、共同体のみならず神のことばへの敬意を損なうものです。

 朗読奉仕において最も重要なのは単純な技術ではなく、信仰の心と畏敬の念、神と隣人への愛徳に裏打ちされた姿勢と明快さです。朗読奉仕は、個人的な信心の行為ではなく、徹底した共同体的奉仕です。みことばは「聞かれる」ために宣べ伝えられるのであり、会衆が神の語りかけに適切に出会えなければ、奉仕は適切に果たされたとは言えません。その意味で朗読奉仕は、神と人々双方への奉仕であり、愛の具体的な実践なのです。神のことばを預かり、共同体に手渡す――朗読奉仕はいとも尊い大切な務めであるか分かるかと思います。この務めには、洗礼・堅信を受けた全ての人が招かれています。みことばを告げ知らせることは、キリスト者の本性だからです。積極的に朗読奉仕の活動に参加してくださる方のご協力をよろしくお願いします。

 
 
bottom of page