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19.奉献文③―「Sanctus」

  • 7月27日
  • 読了時間: 2分

 「感謝の賛歌 Sanctus」 は、ミサの中で、地上の教会が天上の典礼に声を合わせる賛歌です。その聖書的根拠は、主にイザヤ書、黙示録、そして福音書にあります。

 

まず、「聖なる、聖なる、聖なる神、すべてを治める神なる主」 という言葉は、イザヤ書6章3節に由来します。預言者イザヤは、神が玉座に座しておられる幻を見ます。その前でセラフィムたちは、互いに呼び交わして歌いました。ここで 「聖なる」 が三度繰り返されるのは、神の聖性が完全であり、比べるもののない最高位のものであることを示します。

 

ミサでこの賛歌を歌うとき、私たちはイザヤが見た神の玉座の前に、信仰によって立つのです。また、黙示録にも同じ天上の賛歌が現れます。聖ヨハネは、神の玉座の前で四つの生き物が絶え間なく歌っているのを聞きます(黙示録4・8)。

 

この箇所は、Sanctusが単なる会衆の歌ではなく、天使たちと聖人たちの賛美に参加する歌であることを示しています。ミサの叙唱で 「全ての天使と聖人とともに・・・歌います」 と司祭が祈るのは、この黙示録的な天上の礼拝に基づいています。さらに、後半の 「主の名によって来られる方に賛美。天には神にホザンナ」 は、詩編118編26節と、イエスのエルサレム入城の場面に由来します(詩編118・26)。福音書では、群衆がエルサレムに入られるイエスを迎えて叫びます(マルコ11・9-10、マタイ21・9)。

 

この言葉は、ミサの中で特別な意味を持ちます。まもなく奉献文の中で、パンとぶどう酒の形のもとにキリストが現存されるからです。つまり、Sanctusの後半は、エルサレムに入城された主を迎えた群衆の賛美を、今、祭壇に来られるキリストへの賛美として歌うものです。したがってSanctusは、聖書全体に根ざした賛歌です。前半では、イザヤ書と黙示録に基づいて、天使たちとともに神の聖性をたたえます。後半では、詩編と福音書に基づいて、私たちのもとに来られるキリストを 「主の名によって来られる方」 として迎えます。ミサにおいて私たちは、この世にあって天上の礼拝に結ばれながら、祭壇に来られる主を畏れと喜びをもって迎えるのです。

 
 
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